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特集記事

ルイスのキリスト教受容 その6

5.キリスト教再受容

ルイスのキリスト教再受容は、トルキーンとダイソンとの長時間にわたる論議の約十日後の9月28日の朝、兄ウォレンの運転するサイドカーに乗ってウイップスネイドにある動物園に行ったときに起こった。ルイスはその時の様子を次のように語る。

明るく陽が照っていたある朝、わたしは車に乗せてもらってウイップスネイド[ベッドフォードシャーのダンスタブルにある自然公園]にむかっていた。乗る前は、イエス・キリストが神の子であるということを信じていなかった。ところが動物園に着いた時には、信じるようになっていた。(『喜び』, 310)

何とも呆気ないキリスト教受容である。その背景には、トルキーンやダイソンとの深夜にまで及ぶ話し合いが大きく影響したと、ルイスはアーサーに手紙で打ち明けている[1]。その議論で注目すべき点は、ルイスがキリスト教において神話が事実となったと信じたことであり、それがルイスのキリスト教信仰の基盤となるが、この背後にはチェスタートンとトルキーンの教えがあったと考えられる[2]。

[1] Colin Duriez, C. S. Lewis-A Biography of Friendship-, Lion book, 2013, p.129.

[2] 柳生直行『お伽の国の神学』新教出版、1984、p.77。

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