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ルイスの「祈り」に関する考え

 ルイスは『神と人間との対話』(Letters to Malcolm, 1963)という本の中で祈りについて触れています。死の直前に書かれた本ですので、ルイスの遺言とも取れます。では、その本の中でルイスは「祈り」に関して何を言いたかったのでしょうか。これから、少しずつ取り上げてみたいと思います。

「既成の祈り」

 既成の祈りとは「主の祈り」「献金のための祈り」「罪の赦しのための祈り」など、式文に書かれている祈りです。ルイスは自分の言葉を主とし、既成の祈りを少し用いるのが最善の祈りという考えを持っています。その際、ルイスは、私たちの内にあるべきものではなく、内にあるそのものを、神の前に置くべきであるとも言います。

  では既成の祈りの効用は何でしょうか。ルイスは三つ挙げます。

1.「健全な教義」との接触を保つこと。

2.どのような事柄を祈り求めたらいいか思い起こす。

3.儀礼の要素を備えていること。

 まさに既成の祈りによって、私たちは常に正しい教えに導かれるのですね。


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