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日本基督教学会第65回学術大会

去る9月29日(金)30日(土)の二日間に渡って、日本基督教学会第65回学術大会が、ルーテル学院大学で行われた。宗教改革500年を記念しての大会だったが、ルターの教えを守るルーテル学院大学ほど今大会に相応しい会場はなかっただろう。第一日目は5会場に別れての発表の後、特別公演「宗教改革とエキュメニズム、その到達点、課題と展望」が行われた。第二日目は4会場に別れ発表が行われた。神の偏在について、神の摂理と悪について、ジョン・ヒックの宗教多元主義と宗教概念など多義にわたる発表の後、午後からは「宗教改革とポスト近代」と題し4人の先生方によるシンポジウムが行われた。彼らの中には学会員ではない社会学者の大澤氏も含まれていた。大澤氏は予定説が自由を束縛する教説にもかかわらず、実際、予定説を信じるプロテスタントは誰よりも自由を謳歌したことに触れた。社会学者ならではの視点であった。その後、学会員である3人の先生の話が続いた。江口氏は、信仰そのものを解体構築する必要があり、そのためのキーワードは恵みであると話された。深井氏は宗教改革から近代はまだ過ぎ去っていないのではないかとの疑問を呈し「ポスト近代」という言葉に挑戦を投げかけたお話をされた。「西原氏はアングリカニズムの視点から「宗教改革とポスト近代」を話された。有意義な大会であった。

 ルーテル学院大学に隣接する東京神学大学も見学することができた。

ルーテル学院大学内


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